M君の涙<受験は人生の通過点>

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家で誰かと衝突した。最初はすねていた。そのうち謝るタイミングを失った。そしてすねているうちに言いづらくなった。そして自分の部屋にこもってしまった。そのうち部屋から出づらくなった。

講習に申し込んだのだから塾に行きたい。自分で自分を情けなく思った。でも「ごめんなさい」が言えなかった。日にちだけが過ぎていった。やがて部屋から出られなくなった。

両親は心配した。少しでも塾へ行ってくれるのなら、私のことは無視されてもいいとお母さんは言った。

私は黙っていられなかった。まず彼の部屋に友だちを行かせてみた。そして一人を選んだ。選ばれた彼の両親もそんな話の顛末を聞き、彼にM君の部屋に行くよう勧めてくれた。

彼はM君の部屋を訪ねた。そしてM君の表情を見た。「いいかげんにしろよ」と言って帰ってきた。

それでもM君は立てなかった。

8/5の講習最終日。M君は勇気をふりしぼった。その前日にようやく両親と話をした。そして塾に行こうかどうかを考えた。その1%の中で勝負はあった。


「オレはこれではいけない」


そして岩崎と話をした。1時間かかっても、岩崎の質問にただ首を縦か横に振ってくれるだけだった。私は別室で待っていた。そして言った。「今から十分後に行く」。そしてM君は涙をためながら口を利き始めた。内容をここに書くわけには行かないが、彼は全てを私に話してくれた。私はただ「そうか」「そうか」とうなづくだけだった。そして「勇気を持って塾に来たんだなあ」と肩を叩いた。

それから「今どうしたらいいか」「誰が悲しんでいるのか」と聞いた。「お母さんです」と言う言葉が返ってきた。そしたらどうするか。

今日来たからといって「はい、そうですか」と言って席に座らせ授業をする志学ゼミではない。勉強をする前にもっと大切なことがある。子どもは親に認められることこそ本文なのだ。そして親は子どもを認める。親と子が互いに合致した時、「人生の方程式」は成る。私はそう信じている。

何が大切なのか。それでも自分を応援してくれる親がいるからこそ、自分はやれる。その言葉、態度に変えていこう。

今はただ、「ありがとう」と言うしかないのではないだろうか。

M君は両親に謝り、そしてクラスの友人に謝った。そうしてみんなとは別メニューで、終わったはずの講習を今日も受けている。


塾長


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