「修復」と「修理」
こんにちは、岩野です。
先日、家に帰ると台所に割れた小皿が置いてありました。
白くて真ん中に赤い小さな花が描いてある、どこにでもありそうなお皿でした。
そのお皿は、自分がものごころ付いたときには何枚かあったのですが、一枚、また一枚と減っていき、その日とうとう最後の一枚が割れてしまったそうです。
そんな最後の一枚をながめていると、「これって直せないのかな?」という思いが湧いてきました。
今まで使ってきたお皿が割れてダメになっても、直ればまた使えるわけですよね。
以前、日本には「直す」ということに関して独特の文化があると聞いたことがあります。
外国人と日本人とでは、割れたお皿の直し方が違うというのです。
それは、同じ直すという考えに「修復」と「修理」の違いがあるそうです。
修復とは、直して元どおりにすることです。
修理とは、直してまた使えるようにすることです。
この違いには、西洋ではお皿が食器としての意味の他に、部屋などの装飾品としての意味をもっていたことも関係しています。
そのため、割れたお皿を元どおりにするために、接着剤などの薬品を使って修復します。
使った薬品によっては、そのお皿での食事ができなくなりますが、割れたことが分からないように飾れればいいのです。
しかし、日本の場合はお皿本来の目的の、食器として使えるように修理します。
この修理とは、使えるように直っていれば、元と同じでなくても構わないのです。
今日の写真は職人さんが欠けた部分を、漆を使って直したものです。
蒔絵で模様がいれてあるのは職人さんの遊び心からです。
欠点が器の一つの特徴となって直っていますね。
使っていたものが壊れたらまた修理して使う。
この器の持ち主は、別にエコとかを意識しているわけではありません。
ただ単に、この器に愛着が持てるからこそ、大事にして使い続けているのです。
そして、その心がエコにつながっているのですね。
それは日本人の美しい心の一つだと思います。
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