鉄人の大学入試英語攻略法50<Very Little>

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Very little は「ほんの少し?」それとも「ほとんど無い?」

Sさん:この英文は、先生がよく話すアメリカ文化と日本文化の違いですよね。
私:というと?

Sさん:アメリカ人の会話は、テニスの試合でボールを打ち合うように相手と意見を交換するのに対して、日本人の会話はボーリングの試合のように自分の話す順番を待っているって言うんでしょう?
私:まあ、そんなところかな。内容はとれているね。

Sさん:そうなんですよ。内容は取れているはずなのに、問題でひっかけられました。
A君:僕もそうです。問1で、この文章の書き手の日本語能力を尋ねていますよね。
私:うん、書き手は日本人男性と結婚しているアメリカ人女性のようだけど、「ある程度、日本語が話せる」ようだね。

A君:そうなんですよ。それで、僕は as well as Japanese people「日本人と同じくらい」を選んだんですけど。
私:でも、「日本人と同じくらい」は行き過ぎだろう。アメリカ人がどんなにがんばったところで、日本人と同レベルの日本語力を習得するのはほぼ不可能だよ。
H君:そうですよね。だから、僕はvery little「ほとんど喋れない」にしたんですけど、
私:残念ながら、それも正解ではない。ただ、 very little にした人は非常に日本人的だと私は思う。例えば、Can you speak English?「英語が話せますか?」と外人に聞かれた場合、控え目な日本人は Very little. って答えがちだからね。

H君:Very little. じゃダメなんですか?
私:ダメだね。だって、Very little. は「ほとんど、出来ない」って意味だから。「出来ない」というマイナスの答えをしたら、相手は「そうか」とどっかに行ってしまうよ。
A君:まさか、Well enough「十分上手く」じゃないですよね。
私:どうして?

A君:だって、「十分上手い」のだったら、僕の選んだ as well as Japanese people「日本人と同じくらい」と変わらなくないですか?
私:全然、違うよ。だって、enough「十分だ」というのは話者の「主観」だけど、as well as Japanese people「日本人と同じくらい」は「日本人」と比較しているのだから、「客観的」にもそのレベルの会話力があることになる。

A君:と言うことは、Well enough. というのは「日本語の会話に加わるのに十分」と筆者が感じる程度の会話力ですか?
私:その通り。littleは「ほとんどない」というマイナスイメージ、enoughは何かの目的のために「十分な」というプラスのイメージを持つ。両方とも主観的な意味があると覚えておくと良いね。

予備校のセンター模試は、受験生をひっかけるワナのような問題をいくつか出すので有名です。講習以前にも、マーク模試を受けてきた学生が、「これはないですよね」と私に同情を求めて来ました。ただ、私は「大学入試は、落とすもの」と考えていますので、「気をつけることも、実力の一つだよ」とアドバイスしています。今回の very little「ほぼ~ない」は「日本人的思考」を利用したワナの一つですが、慣用句の正確な知識を問う問題です。間違った学生にはこのワナにはまったのを教訓に、これからは類似問題に注意するように指導して行くつもりです。

鉄人




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