鉄人の大学入試攻略英語53<受験での英文法の重要性>

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鉄人です。今日は受験での英文法力の重要性についてお話をします。

 夏期講習から8月の集中授業に渡って、高等部の英語は「英文法」関係の何らかの通しを学生達に課しました。高1生は「ひたすら英文法」の完成と「ひたすら例文289」の通し、高2生は「英頻(青)」(日東駒専レベルの英文法)の通し、受験生は「英頻(赤)」(マーチレベルの英文法)の通しです。

 「高1生にとっては学校の英文法授業の先取りとして、その重要性は分かるけれど、高2や受験生になってまで何故英文法を徹底するのか?」と不思議に思われるかも知れません。昨今は、英文法よりも英文読解のウェイトが大学受験でも高まり、センター試験(筆記)でも、200点満点の内、140点以上が「英文読解」です。「読解のウェイトが高いのなら、英文法学習は不必要では?」と思われても不思議ではありません。

 現に、中学では高校のように英文法中心ではありません。また、高校でも英文法は夏休みの課題などに充て、授業では「読解」に力を入れる高校も増えてきています。「英語は言葉なのだから、コミュニケーションの手段として見なすべきで、旧態依然とした英文法学習は不必要だ」という考えも塾、予備校はもとより文部省でも増えてきているそうです。

 ただ、私は自らの学習体験だけでなく、高校生達の学習現場での体験に基づき、「英語はやはり英文法有りきだ」と考えています。まず、「英文法」は定義上、英文の間違いをチェックするモニターとしての機能を持つ体系で、「英文法」の知識なしには正しい英文は書けません。

 第2に、我々日本人は英語を母語とするネイティブとは違い、日常英語を使っているわけではありませんので、英文をどれほど読んだり書いたりしたところで、ネイティブレベルにはなれません。「英文法」の知識なしには、日本語の文法に基づく、不正確な英文読解に終始するのがおちです。つまり、応用力の効く、英文を作り出すための「法則」がどうしても必要なわけです。

 とはいえ、半年後に受験を控え、センターや筆記模試の得点にばかり目の行く受験生にとっては、「英文法を学習すれば、得点が上がるのか?」がどうしても気になります。夏休みの間に英頻(赤)を通している間にも、時々そういった質問が聞かれました。以下はそのやりとりの一部です。

S君:僕は英文法がそれほど出来ませんけど、センターで何とか8割は取れます。
私:うん、確かに、センターの英文法の配点は多く見積もっても40点ほどだからね。

S君:だったら、英頻の通しはセンターにはそれ程有効ではないんじゃないですか?
私:いや、たかが40点と思うかも知れないが、英文法の得点が上がると、総合得点が安定してくる。

S君:どうしてですか?
私: 読解は、読める場合と読めない場合で得点の上下が出るが、英文法の力はそんなに変わらないからさ。読解でミスった分を英文法が救ってくれることもある。

K君:英頻は大切だよ。僕は浪人だけど、今年のセンターでも、一般受験でも英頻の知識はかなり役立った。もっとやっておけば良かったと思ったよ。
私:K君は理系だからね。私大の理系英語問題では英文法力を試すもののウェイトがかなり高い。単語の並べ替えがよく出題されるが、英頻をやっておけば、8割以上が可能だ。

S君:僕は文系ですけど、やはり英文法問題は多く出題されますかね?志望大学の赤本なんかをパラパラ見ても、ほとんどが長文読解で、英文法の出題は少ないと思うんですが。
私:確かに、英文法や熟語力をそのまま問う問題は少ない。しかし、出題形式は長文読解でも、設問に答えるには英文法の力が試される問題は多いよ。しかも、私大もマーチ以上のレベルの大学や国公立大学の2次試験では「英文和訳」や「英作文」が必ず出題される。それらに対処するにはどうしても「正確な和訳」、「正確な英文」を作り出す能力が必要だから、「英文法」の知識が要る。
S君:なる程。出題形式は多種多様でも対処法の大前提は「英文法」なんですね。

 受験期に「英文法」を徹底的にやっておくと、大学入学後および社会人になってからも役立ちます。私自身、受験期に英文法に力を入れたのが現在も役立っています。それは、塾講師、英語関係の出版社のライターといった仕事面だけではありません。海外旅行時や、字幕なしでDVD映画や音楽を楽しむ時にも当時の努力が報われています。
 
 とはいえ、そんな私も「英文法なんて必要?」と疑っていた高校1、2年時があり、それによる受験期での挫折を克服した1人なのです。中学生時代は「英語の天才」ともてはやされ、模範リーディングを常にさせられていました。「発音が良いから」という理由だけで、学園祭のリードボーカルに誘われ、飛び入り出演したこともあります。
 
 その「英語の天才」も高校の文法英語と旧態依然とした大学入試に備えるために700ページを超える美誠社の「総解英文法」を読破し、原仙作著の「英文標準問題精講」をくりかえす必要がありました。現在、塾生達に課している「英文法の通し」を私自らも経験しているわけです。かいあって、大学受験に成功、その後は計画通りドイツ語、フランス語を在学中に身に着け、アメリカ留学も実現しました。
 
 大学での第2外国語の学習も「文法」から入るのが常です。そのため、私にとっての受験期の英文法学習はとても役に立ちました。英文法の知識を他言語にも応用出来たからです。同様にして今年、筑波大学の大学院進学が決まった教え子がいます。彼も高校時代、塾で英文法に基づく英文読解の「通し」をしていたため、大学進学後も自力でフランス語を身につけることが出来ました。その他の先輩塾生達にもこの「英文法力」を駆使して、就職やその他の用途に役立てている人が何人もいます。後輩達がこれに続いてくれると私も志学ゼミ高等部の英語講師として、嬉しい限りです。

鉄人

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