ちょっといい話109<坂の上の雲 再び>

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NHKで坂の上の雲が昨年に続いてドラマとして再登場しました。明治という国の開花期においてそれぞれの道を進む若者三人を描いています。

登っていく坂の上の青い天にもし一陀の白い雲があるならそれのみを見つめて登って行こう。坂の上の雲は司馬遼太郎作品の完成品ではないかと思ったことがありました。私は竜馬がゆく、花神、世に棲む日々、峠、燃ええよ剣、翔ぶがごとくなど彼の作品を中学、高校で読みふけりこの作品にたどりついたことを思い出します。

実際、この作品を読み終えた後、しばらく司馬遼太郎の作品を読もうとはしませんでした。その後、街道をゆくは読んだのですが。無駄のない純粋なものに触れた思いが強かったのかもしれません。

青年の純粋な思いがそこにはあるのです。小説を面白く書くというより、その生き方を研ぎ澄まして行くとこうなるのかなというところが見え隠れする作品です。

日露戦争において、日本陸軍騎兵を率いてロシアコサック騎兵を破った秋山好古。勝利は不可能と思われた日本海海戦において作戦をたて実行に移した、好古の弟、秋山真之。もう一人は愛媛の同郷で幼馴染で俳句の革新を行った正岡子規を描いています。

自分の環境に不平を言わず、その中で何ができるかを考え、与えられた運命に身をゆだねながら生きて行く。まことに純粋な生き方をしているのです。まだ家という発想はあっても個々人としての意識は育ってはいません。開国、明治維新を経験して国家として成り立つかどうかの時代、国の成り立ちが優先されていました。

家は貧しい。しかし自分は学問がしたい。好古は悩みます。そして学費のかからない、そして給与ももらえる学校を選びます。それが陸軍士官学校でした。そうして与えられた環境の中で勉強に励むのです。また弟、真之を学費は自分が出すから学校に行かせてくれと両親に頼みます。

そうして弟の真之は大学予備門に入り、やがて海軍士官学校へ進みます。一足先に上京していた子規と大学予備門で学びます。二人とも東京帝大に進みましたが、真之は海軍へ、子規は俳句の道へとそれぞれの道を模索した中で決めて行きます。

自分は何が出来るか、何がしたいのかを子規、真之は下宿で悩み二人ともこのままではダメだと思うようになります。そうして東京帝大を二人とも中退し子規は新聞社で働きながら俳句論を書き、やがて病床にふせりながらその病床の世界から見える内容を俳句で写実的に描きます。真之は敢えて書生という自由な世界を捨て自らを律する軍人の世界へ入って行きます。

いずれにしろ純粋に自分の生き方を考えていく主人公に私たちは魅かれて行きました。寄り道的な余分なところがなくただひたすらに白い雲を目指して行くような純粋さ。それゆえに感じるさわやかさを昔、学生のころに読んだ本の中で感じたことを今、再び感じています。

受験生も純粋に将来の自分のことを考えていく良い時期です。何が出来るかというよりも何がしたいのかを考えて行く良い時期なのです。

塾長


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