鉄人の大学入試攻略英語No61<仮定法の書き換えに気をつけよう>

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鉄人です。本日は仮定法の書き換えに気をつけようです。

高校2年生は、1年生の間に2回転した「ひたすら英文法」で蓄えた知識を試すべく、大学入試問題を抜粋したテキストを使っています。ただ、英文法の参考書件問題集(「ひたすら英文法」)を2回転したとはいえ、問題演習を積み重ねければ、折角持っている知識もなかなか使えないのが現状です。ですから、様々な形式の書き換え問題に挑戦してもらう必要があります。

特に、今月気になったのは、「仮定法」の書き換え問題でした。「仮定法」は現実とは裏腹な「ウソ」の仮定をし、その結果を推量する法です。例えば、貧乏な人が「お金がなくて、車が変えない」とします。「お金があれば、車が買えるのに」と言った場合、これは「お金があれば」というウソの仮定をし、その結果として「車が買えるのに」というウソの推量をすることになります。英語で表すと次のようになります。

I do not have money, so I cannot buy a car.
「お金がないので、車を買うことが出来ません」(現実)
If I had money, I could buy a car.
「もしお金があれば、車を買うことが出来るのに」(ウソ)

「仮定法」では、「ウソ」を動詞、助動詞の「過去形」で表しますので、「現実」を表す英文の動詞 have や助動詞 can が、「ウソ」では過去形の had や could に変わっている点に注意する必要があります。もちろん、教える側としては、「仮定法は『ウソ』の話だから、動詞、助動詞は『過去形』にすること!」を強調しがちです。そうすると学生は「仮定法イコール過去形」は覚えてくれるのですが、形の書き換えばかりに目が行って、「お金がないので」を「お金があれば」、「出来ません」を「出来るのに」のように否定を肯定に書き換える部分を忘れてしまう場合が多々あります。高校2年生のOさんは、真面目な塾生ですが、「仮定法の書き換えが出来ないんです」と最近、私に相談してきました。

私:仮定法は、得意のはずじゃなかったっけ?
Oさん:ええ、学校の先生にもよく理解しているって、言われるんですけど、書き換え問題になるとダメなんです。

私:ふーん。じゃあ、I do not have money, so I cannot buy a car.「お金がないので、車を買うことが出来ません」という「現実」を著す文を仮定法で、書き換えてごらん。

Oさん:If I did not have money, I could not buy a car. ですよね。
私:違うよ。

Oさん:えー、どうしてですか?「仮定法」は「ウソの話」で、「ウソ」は「過去形」で表すんですよね。
私:理屈はその通りだ。しかも、君の答えはその理屈は満たしている。でも、違うんだ。なるほど、君の問題が分かったよ。

Oさん:えっ、どういうことですか?
私:君は、形の書き換えにこだわりすぎて、意味がお留守になっている。

Oさん:よく分かりません。
私:じゃあ、君が作った If I did not have money, I could not buy a car. を日本語訳してごらんよ。

Oさん:もし、お金を持っていなかったら、車を買うことが出来ないだろう。
私:それは、元の「現実」を表す「お金がないので、車を買うことが出来ない」と裏腹の意味になっているかな?

Oさん:あっ、本当だ、「もしお金を持っていたら、車を買うことが出来るのに」にしなければならなかったんですね。
私:そうさ、君は「裏腹」の意味にするには、否定は肯定、肯定は否定に直すことを忘れていたんだよ。

Oさん:そうだったんだ。でも、形を書き換えていると、どうしても意味まで頭がまわらないんです。ねえ、先生、どうやったら、形ばかりに目が行くクセは治りますか?
私:簡単な事だよ。まず、日本語訳して意味を考えてから、それとは裏腹の内容を日本語で作文してみる。形の書き換えは。その後で行ったら良いじゃあないか。

Oさん:そうか。分かりました。先に日本語訳するよう、心がけます。書き換え問題のパターンにある程度なれてくると、どうしても形だけに目が行き、全く意味を無視した書き換えをしてしまうのは、よくあることです。Oさんに限らず、人間はなかなかいくつものことに注意を払うのは難しいからです。

そんな時は、作業の順番を決めておくのが得策です。私は「英語はコミュニケーションの手段」だと考えていますので、文法中心の書き換え問題であろうと、必ず「日本語訳」して意味を考えることを塾生達に勧めます(もちろん、テクニックが必要な入試問題では例外もありますが)。

まずは、「意味有りき」です。意味を考えずに機械的な書き換え作業ばかりに終始すると、必ずしっぺ返しを食らいます。最近手がけた「ひたすら英文法」に続く「ひたすら書き換え」でも、「意味」を考えなければ、書き換えられない問題を数多く載せてあります。「ひたすら英文法」で蓄積した知識を「意味」も踏まえて使えるようにするには、最良の問題集です。

鉄人

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