鉄人の大学入試攻略英語No65<「ここ」は「そこ」、「これ」は「それ」>、

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鉄人です。本日は「ここ」は「そこ」、「これ」は「それ」、「明日」は「その翌日」?です。

 高等部の英語は、夏期講習中の達成目標が学年別に異なりますが、「知識の定着」という面では共通しています。平常授業では、なかなか時間がとれない英文法の項目を夏の間に集中して学習してもらい、その知識を定着させるために、「やり切るもの」を用意しました。高1は大学受験の基礎力となる「ひたすら英文法」の例文289の暗記、高2は日東駒専レベルの英文法力を培うための英頻(青)の通し、受験生はマーチレベルの英文法力を身につけるための英頻(赤)の通しです。

 各学年で取り組むべき教材のレベルは違うものの、「英文法」の各項目は共通しており、苦手意識を感じる文法項目も面白いことに共通している場合が多いです。例えば、「仮定法」、「話法」、「特殊構文」は、どの学年の塾生も苦手意識を持っています。

もちろん、これらは大学入試問題に頻出します。そのため3項目ともクセがあり、取っつきにくいのですが、特に「話法」は理解しにくいらしく、たくさんの質問が出ました。その内の1つをここで紹介しましょう。

 まず、「話法」を簡潔に説明しますと、「会話を含む文の表現方法」です。例えば、Benという少年が、Maryという少女に花を与える状況を想定しましょう。その場合に、BenがMaryに向かって言うセリフを含んだ文は、以下の2通りの形で表現出来ます。

(a) Ben said to Mary, “I will give you this flower tomorrow.”
Benは、Maryに「ぼく、君に明日この花をあげるよ」と言いました。
(b) Ben told Mary that he would give her that flower the next day.
Benは、Maryに自分が彼女に翌日その花を与える旨を伝えました。

(a)のようにセリフの直接の内容を「」(カギカッコ)(英語では “~” quotation mark「引用記号」)に入れた文を「直接話法」、(b)のように「」(カギカッコ)は使わず、全てを字の文で表現する文を「間接話法」と呼びます。(a)と(b)を見比べてみると明らかですが、I「ぼく」がhe「自分」、you「君」がher「彼女」、tomorrow「明日」がthe next day「翌日」、this「この」がthat「その」のように書き換えられています。これらの書き換えは、「誰が誰に言っているのか?」、「発話されたのはいつなのか?」等々を考える必要がありますので、単なる機械的な書き換えでは済みません。さて、夏期講習中、この解説をしている際に、以下のような質問が出ました。

F君:先生、Iがhe、youがsheに代わるのは、主語がBenという男性(つまりhe「彼」)で、話しかけている相手がMaryという女性(つまりshe「彼女」)だから、何とか分かります。でも、なぜ tomorrow「明日」が the next day「(その)翌日」に代わるんですか?

私:話されたのは、昔だよね。said「言った」と動詞が過去形になっているから。
F君:はい、だから昔から見たtomorrow「明日」ですよね。

私:そうだよ。昔から見た「明日」は今日から考えて、「明日」になるだろうか?
F君:ええっ?ややこしいな。わけが分からなくなってきた。

私:じゃ、例えば、Ben が said「言った」のが「昨日」だとしよう。その場合、「明日、この花をあげよう」と言っているのだから、「明日」はいつになる?
F君:「昨日」から見て、「明日」ですか?「昨日」の「次の日」だから、「今日」ですよね。

私:ほら、今、君は「明日」のことを「次の日」と言い直したよね。話した時から考えて、「明日」は「次の日」のことなんだ。だから、tomorrow「明日」ではなく、the next day「(その)次の日」を使うのさ。
F君:なるほど、そうだったのか。
U君:ふーん、なるほどね。確かに、tomorrow が the next day になるのは、分かりました。でも、this「これ」がthat「それ」になったり、here「ここ」がthere「そこ」になったりするのは、どうも理解できません。

私:じゃ、U君、昨日、自分の手元にある「this book「この本」は素晴らしい」と言ったとするよね。今日から考えてみると、this book「この本」はもう手元にはないはずだよね、
U君:そうですね。どこか別の場所に置いてあるかもしれない。

私:その場合、this book「この本」は、もうthis book「この本」ではないはずだ。別の場所にある that book「その本」にならないかい?
U君:なるほど。だから、here「ここ」も時が経てば別の場所になるから、there「そこ」になるんですね。分かりました。

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