化学担当の飯倉です

 ブログをご覧の皆様こんにちは、学生講師の飯倉です。
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先週の土曜日は私事でブログの更新ができなかったので、代わりと言ってはなんですが今日月曜日に更新させて頂きます。では早速行ってみましょう!夏の風物詩シリーズ、今日は蚊取り線香についてです。

 夏の風物詩として名高い蚊取り線香…極稀に時代劇のドラマ等で、江戸時代に蚊取り線香が登場しているものが有ったりしますが、時代考証的にはまちがいです。蚊取り線香の成立は明治18年に蚊取り線香の本家・金鳥の創業者である上山英一郎が当時のアメリカの植物輸入会社社長のH・E・アモア氏との出会いがきっかけでした。日本の珍しい植物の種子と交換に譲り受けた、ビュハークという殺虫菊の苗木こそが蚊取り線香の先祖なのです。

 譲り受け、栽培した殺虫菊を二年後の明治20年にさっそく収穫・製粉し効果を検証したところ、十分な効果を得られたことにより明治23年から販売を開始。
当時の蚊取り線香は今の仏事用線香のような棒状の形をしていました。そして、販売から12年後の明治35年に今の渦巻き型の蚊取り線香が開発されました。今から109年前の出来事になるんですね。どうでしょうか、想像よりも最近の話で少し驚いた方もいるかもしれませんね。


 さて歴史の話はこの辺にしておいて、次は効果の解説です。火をつけるだけで効果を発揮する蚊取り線香は、その利便性から東南アジア等の開発の進んでいない地域での、蚊を媒体としたマラリア等の感染症から住民を守る、重要な予防手段として、蚊帳とともに活躍しています。では蚊取り線香の一体何が虫にきくのでしょうか?

 割と多くの人が煙が虫に良く効く、なんて言いますよね。実は蚊取り線香の煙は単なる副産物に過ぎず、本当に殺虫作用があるのは線香が焼けた時に揮発している物質「ビレスロイド」なのです。この物質は、人間などの大きな生き物には害は無いですが、虫などの生き物が吸い込むと、神経細胞を破壊され、死に至る大変強力な神経毒に変り果てるのです。
 今生産されているビレスロイドは、天然モノではなく、化学合成したものですが効果は当時と変わらず、私たちの夏をばっちり守ってくれています。蚊取り線香の有用さ、わかっていただけましたでしょうか?

 最後に金鳥のマーク、鶏についてです。これは創設者である上山英一郎のある深い言葉が関係しています。その言葉とは、

       「鶏口と為るも牛後と為る無かれ」

 意訳すると、「大きな業界の中で埋もれてしまうよりも、どんなに小さな業界でもいいからトップであれ」というとても素晴らしい信念に基づいた言葉です。ここに出てくる鶏こそが、金鳥のマークの鶏なのです。私事になりますが、僕たち理系の人間にはこの言葉特に心に響くものがあります。小さなことでもいいから常にトップを歩きたい…誰も見たことの無いものを一番最初に見てみたい。うーん、深い言葉です。

 長くなってしまいましたね^^今日の内容はここまでです。次回で夏の風物詩シリーズは終了です。それでは、次回にまたお会いしましょう!ばいばーいノシ


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