大学入試攻略英語N075<類推と要約のちがい>

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要約と類推は違う!というお話です。

 1月14、15の両日に渡ってセンター試験が実施され、志学ゼミの受験生達も「いざ、入試へ」と出陣しました。ただ、センター試験は受験生だけのものではありません。

 高校1、2年でも「我も」という志ある諸君は、同日に実施されるセンターと同内容の試験を受けに行きました。特に、高校2年生は多くがその模試を受験したのです。

「読解問題は、読めさえすれば解けるはず」と思ったら、大間違いです。最近の高校生は、素直なのは良いのですが、実直過ぎて、疑問を持たないのが玉にキズだと私は常々思っています。

以前高2生の授業の中でこんなことがありました。次の発言は、三輪自転車で南アメリカ横断を達成したモーガン氏が、インタビュアに「なぜ三輪自転車で横断したのか?」を尋ねられて、答えたセリフです。

モーガン氏:単純なことです。南アメリカ横断を計画していたところ、ある自転車会社が、その会社の三輪自転車で旅をすれば1万ポンド提供すると言ったんです。その会社の製品が、ジャングルやアンデス山脈を横断出来るくらい頑丈だということを示したかったんですね。私には十分な旅費はありませんでしたから、それを受け入れたんです。

 「モーガン氏のこの答えに対しインタビュアは何といったか?」が問題なのですが、選択肢は次の4つです。①彼らにとっては、大きな宣伝になるからですね。②お金のためなら、たいていどんなことでもするんですね。③一緒に旅行する仲間が本当に欲しかったんですね。④そのお金のおかげで、快適に旅ができたんですね。さて、④を選んだO君と以下のようなやりとりをしました。

O君:モーガン氏は、スポンサーになった三輪自転車の会社からお金をだしてもらったんですよね。だから、そのお金のおかげで、快適に旅ができたんじゃないんですか?
私:もちろん、そう考えることも出来るけど、それは君の類推に過ぎないんじゃないか?横断旅行の途中で、ひどい目にあったかも知れないよ。

O君:でも、お金は出たんですから、快適な旅が出来たと考えてどこがいけないんですか?
私:O君、西洋人は単なる類推だけで発言しないものだ。しかも、我々が今解いている第3問は「要約問題」であることを君は忘れていないかな。

O君:あ、そうか。モーガン氏が言ったセリフのまとめをインタビュアーが、言うんだ。
私:その通り。だから、三輪自転車の会社がモーガン氏のスポンサーになったわけは?

O君:自社の三輪自転車の頑丈さを宣伝出来るからですね。ああだから、①が答えなんだ。
私:いいかい、第3問は「要約問題」なんだ。それを忘れないように。単なる「類推」は相手のセリフをまとめる「要約」にはならないからね。また、前後の文脈から、「何が問われているのか?」を必ず把握するようにしよう。
O君:分かりました。

 上の受験生は、相手の問いかけに対する適切な発言を間違ったのですが、このように「文脈判断」が苦手な学生が、最近頓に目立ちます。「自分ならこう言う」という「自分の感覚」に頼った判断が多いからです。置かれた状況に基づいて、的確な判断が出来るようなスキルを身に着けてもらうためには、様々なタイプの問題に慣れてもらうのが最も効率が良いと思います。ですから、センター試験対策の授業では、最近の出題に限らず、過去の問題も時々導入して行くつもりです。そして、授業ではあてられて、間違い、恥をかきながらも「文脈判断」の力を培っていってもらいたいです。

鉄人

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