大学入試攻略講座No77<えっ、studying は動詞じゃないの?>

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鉄人です。今回はえっ、studying は動詞じゃないの?です。

高校1年生の初期に学習する文法項目の1つに「品詞」があります。

「動作、状態を表し、『~する』、『~である』のような意味を持つのが動詞」、「主語、目的語、補語になり、『~すること』のような意味を持つのが名詞」、「その名詞を修飾するのが形容詞」、「名詞以外の品詞を修飾するのが副詞」のようにややこしい説明になりますし、何度も練習が必要ですので、出てくる度に繰り返し教えています。

さて、上のような基本的な品詞の理解をした後で、様々な文法事項の学習に入るわけですが、「動詞が、名詞や形容詞になる」ことはなかなか理解出来ないようです。

実は、動詞を名詞や形容詞のような他の品詞にするには、2つの方法があります。1つは、「to+動詞の原形」で名詞「~すること」、形容詞「~するべき」、副詞「~するために」のように他の品詞にかえる to-不定詞の用法です。

例えば、study なら to study にすると、「勉強すること」、「勉強するべき」、「勉強するために」のような意味になります。2つ目は、動詞自体の形をかえ、studying「勉強すること」(動名詞)、studying「勉強している」(分詞)のような形にする「動名詞」、「分詞」の用法です。

to-不定詞にせよ、動名詞、分詞にせよ、元は動詞であったものを他の品詞に変えたものですから、「動詞ではないんですか?」とよく質問されます。しかし、to-不定詞、動名詞、分詞は「既に動詞ではない」わけですから、動詞としては機能しません。

例えば、I am studying music.「私は音楽を勉強しています」とは言えても、I studying music.とは、言えないわけです。1つの文には必ず、1つの動詞が必要で、studying は動詞ではありませんから、am(be-動詞)の助けが必要なのです。

さて、現在受験真っただ中ですが、受験生でも上に述べた基礎的な文法事項がよく分っていない諸君がいます。志学ゼミでは、受験日に受けてきた入試問題用紙に自分の解答を書いたものを提出させ、採点して合否を伝えるのが、毎年恒例の私の仕事の1部ですが、「教えたはずなのに」と思うことが度々あります。この間、問題用紙を提出してくれたK君は、2年生で入塾したせいか、文法は苦手で、以下のようなやりとりをしました。

私:おいおい、K君、ここのI don’t think he studying tonight. は、変だよ。
K君:え?どこが変なのですか?think「思う」の後に that~「~すること」がつながりますよね。that は、よく省略される接続詞なので、書かなかったんですが。

私:いや、接続詞 that は、省略しても良いんだけどね。ただ、thatの後は、文の形でないといけ
ないじゃないか。
K君: はい、he studying tonight では、文になっていませんか?

私:なっていないよ。1文には必ず、1つ動詞が必要だからね。
K君:でも先生、studying がありますよ。

私:studying は、動詞じゃないよ。
K君:ええっ、そうなんですか?

私:studying は、~ingの形になっているから、動詞じゃなくて、「現在分詞」だ。「現在分詞」は
「形容詞」で、「動詞」の代わりにはならない。例えば、形容詞の rich「金持ちだ」を使って、
He rich. とは言わないだろう。He is rich.「彼は、金持ちだ」のように is(be-動詞)を加える
必要があるよね。

K君:そうか、じゃあ、he is studying tonight「彼は、勉強している」という現在進行形の文にす
るべきだったんですね。
私:そうだよ。どうも君は、「動詞」と「分詞」の違いが分っていないようだね。

K君:はい、studying が動詞ではないって、初めて知りました。
私:仕方がないな。でも、君はすでに受かっている大学もあるから、大学生にはなれるよね。じゃ
あ、大学に入ってからでいいから、僕の「ひたすら英文法」を読み直して、基礎的な文法事項
をおさらいしておくことを勧めるよ。大学でも英語の授業があるから、困らないようにね。
K君:分かりました。

K君もそうなのですが、高校2、3年生から入塾した学生の中には、1年生で学習したはずの「基礎的な文法事項」の理解が不十分な人がたくさんいます。

途中入塾した学生には「ひたすら英文法」や中学3年生レベルの英語問題集からスタートしてもらうのですが、それでも受験生になった時に、その知識がなかなか使えない場合が多いのは毎年のことです。特に、受験生には実践的な英文法問題集である「英頻」を進めさせますので、「基礎的な文法事項」が十分身についていない学生達は、知識が未定着なままで文法事項や構文を暗記してしまうのです。

英語があまり出来ない学生ほど「英語は、暗記科目だ」とよく言います。暗記英語に走った学生は、文法事項がそのまま試される「文法問題」とそうではない「読解問題」や「英作文」を別物に考えてしまう傾向があります。

しかし、英文法の知識がないと、日本語的な発想で英文を理解しようとしますので、正確な読解は出来ません。英作文では、日本語的な発想で英文を作るため、文法ミスを連発します。

ですから、2、3年から入塾した学生はもちろん、1年から文法学習を続けている諸君にも「英語を扱う時には、常に文法を意識せよ」とアドバイスしたいです。

そもそも、日本の英語教師は、高校でも大学でも「英文法の先生」なのですから、英文法に強くなれば、学校の試験でも入試でも成功の道は開けると確信します。英文法力を強化するために「ひたすら英文法」の復習は必須です。すでに学習し終えた諸君も、忘れかけた文法事項があれば、「ひたすら英文法」の関連ページに戻って、学習し直して下さい。

鉄人

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