大学入試対策英語No83<アの発音は5種類ある>PARET2

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毎月センターレベルの模試は、実施されています。そして、受けた試験の解説授業を鉄人自らが行っています。この解説授業には、「受験生の参加は必須、高1、2年生も定期テスト対策やその他の予定で『無理』でないものは参加」と言い渡しました。

さて、この解説授業では、センター模試の第1問(発音、アクセント)、第2問(文法、語法)、第3問(要約)、第4問(図表、チラシの読み取り)、第5問(目撃者の証言の理解とイラスト選択)、第6問(長文)の各問題を、学生達に質問しながら解説を加えます。今回は、第1問の出来が特に不な学生が多かったため、「発音、アクセント」の説明に時間を多めに取りました。以下は、そのやり取りです。

私:君達は、family や under を「ファミリー」、「アンダー」と発音するから、どちらの「ア」の音も同じだと思っている人が多いんじゃないかな。ねえ、S君。
S君:いや、family の「ア」は軽く発音されるけど、under の「ア」はやや重い感じがします。

私:うーん、発音が軽い、重いの違いじゃなくて、family の「ア」は「ア」と「エ」の中間のような音で/ae/のように発音するんだ。それに対し、under の「ア」は、日本語の「ア」とほとんど変わらない。
S君:英語には、他にも「ア」の音がありますよね。
私:うん、あるよ。(白板に書きながら)hot「ハァット」の「ア」は口を大きく開けた「ァ」、about の「ァ」は軽くため息をついたような「ァ」の音だね。最小限、その4つは覚えておいて欲しい。イギリス英語ではそれ以外にも、ask の「ァ」を明るい「ァ」の音として別扱いするけど、まあ、これは必ずしも覚えておく必要はない。今や、アメリカ英語が、世界では標準的だからね。
Dさん:4つも5つも「ァ」があって、アメリカ人は区別出来るんですか?

私:もちろん、出来るとも。だから、区別出来ない日本人は英語の聞き取りが苦手なんだよ。hat「帽子」もhut「小屋」もhot「熱い」もほぼ同じに聞こえるからね。
さあ、じゃ、今から各自に発音してもらいながら、解説を加えて行くよ…。

学校の高校英語の授業は、90%ほどが英文法の授業です。私も学生時代、発音や長文の和訳法、英作文を教えてもらった経験はありません。それは、高校の英語の先生が英文法の先生だからです。

日本の英語の先生が英文法の先生ばかりになってしまったのには、歴史的な理由があります。明治維新以来、日本は西洋の学問を翻訳を通して取り入れ、先進国の仲間入りをして来ました。

読んだ英文を日本語に置き換えるために必要なのは単語力、熟語力および英文法力であり、英会話の能力など不必要だったからです。ただ、海外との交流が増えるにつれ、英語で手紙を書いたり、英会話をしたりする必要が生まれ、大学入試問題にも「英作文」、「発音、アクセント問題」、「会話文」などが出題されるようになって来ました。

とは言え、英語の先生は依然として、英文法の知識だけしか持ち合わせず、教えるのもほとんどが英文法です。鉄人自身が教育学部、英語教育学科を卒業していますので、大学4年間で教職課程を履修し、基本的な英文法力があれば、誰でも英語の先生になれるのは知っています。

また、留学経験者や帰国子女は、ほとんどが高校の英語教師にはならず、英語をコミュニケーションの道具として実践的に使える職場に出ることも知っています。そこで、実践的な英語使いなのになぜか教育現場にいる鉄人といたしましては、普段の授業では英文法も教えま

すが、センター模試解説では本格的な発音を聞かせて、少しはナチュラルな英語を身に着けてもらいたいと思っています。

鉄人

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