大学入試攻略英語No98「助動詞」についてPart2

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鉄人です。前回に引き続き助動詞の話です。

英語は文科系の科目であるため、教える教師も英文法の参考書の執筆者も文科系的思考をしているため、物事の理屈や法則には疎いのでしょうか?少し前に、高校1年生から「should は shall の過去形なのに、なぜ現在の意味しかもたないのか?」を質問されました。以下は、そのやりとりです。

M君: shoulld は shalll の過去形ですよね。でも、should の意味は、「~すべきだ」(義務)とか、「当然~するはずだ」(当然)のように「現在」を表します。過去形なのに、なぜ「現在」の意味しかないんですか?

私: 英語の過去形には、2つの意味がある。一つは「昔」を表すが、もう一つは「ウソ」だ。その理由は、過去形という特殊な形を使うことによって、「現実」から距離を置いた「昔」が表せるのと同様に「現実」から距離を置いた「ウソ」も表すことが出来るというわけだ。つまり、過去形というのは、「現在、現実」からの距離を表す特殊形なんだ。

M君: 過去形が「ウソ」を表すことが出来るというのは、以前「仮定法」を教えてもらった時に、納得しましたが、should は「ウソ」を表すようには思えないんですが。

私: じゃあ、「現実」と言い切れるかい?
M君: ちょっと、待って下さい。should は、「~すべきだ」(義務)とか、「当然~するはずだ」(当然)という意味ですよね。確かに「現実」ではありませんが、「ウソ」でもないでしょう?

私: 「義務」や「当然」は単なる願いや思い込みだから、どちらかと言えば「ウソ」に近い。「現実」とは、距離があると思うよ。
M君: そうか、つまり完全なウソでないにしても、現実から隔たっているから、その距離を「過去形」で表すんですね。でも、どうして should は「義務」や「当然」のような意味になるんですか?

私: shall は「話し手の意志」だと、以前に教えたよね。つまり、話し手が「~しろ!」と命令しているのと同じだ。「過去形」の should を使うことにより、「現実」の「命令」から距離を置いて、「(できれば、)~しろ」とか「(出来れば、)~であれ」という意味になり、「義務」や「当然」を表すようになったわけさ。
M君: へ~え、「過去形」の意味って深いんですね。
 
深いのもそのはず、私は高校時代から不思議に思っていたこの「過去形」の意味にとりつかれ、大学院では、「仮定法および過去形の意味」をテーマとした修士論文を書いたほどです。

「助動詞」の学習には、今回説明した定義の曖昧さ、意味の多さ、過去形が使われた場合の混乱(「昔」のことなのか、「ウソ」のことなのか)意外にも、まだまだ学習者をなやます疑問点が含まれています。疑問に思ったら、面倒くさがらずに質問して下さい。

「覚えりゃいいや」と思って「暗記」に走ってしまうと、応用力のない英文法しか身につきません。「質問しては、納得し、長文などに出てきたら習得した法則や仮説を使ってみる。失敗したら、また質問する。」という繰り返しは、非効率的に思えますが、「自ら考える」ことが不可欠の要素となりますので、長い目で見れば使える英文法力が身につく結果をもたらします。

私には、「ただ、暗記しろ!」という英語教師しかいなかったため、自分で試行錯誤しながら、仮説を立て、実証して法則化して行きました。みなさんには、鉄人がいます。鉄人は、「暗記しろ!」とは言いません。「どう思う?」,「君の考えは?」とみなさんの仮説を探りながら、つまづきそうな場合に手を差し伸べます。面倒でも、「考える」のを億劫がらないで下さい。

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