鉄人の大学入試攻略英語No106

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I will finish it と I will have finished it の違いについての質問に答えました。

高校2年生は、計画としては、受験用高校英文法の基礎である「ひたすら英文法」を2回転し終え、培った知識を活用できるように演習を進めている段階です。

ただ、理想としての計画とは裏腹に、その通りには進んでいないのが現状です。2回転したといっても、学校行事、部活動、私用等で授業を欠席し、補習にも参加できなかった諸君もたくさんいます。また、家庭学習(予習、復習、宿題)が不十分な諸君も多くいます。

そのため、「ひたすら英文法」の履修が不十分で、センター模試の結果が振るわない諸君(一応、センター模試100/200を合格点としています)は、個別クラスで「ひたすら英文法」の学習が抜けている項目や「忘れている」項目の再履修を行ってもらっています。

個別クラスは、向井講師が全体の進行を把握しています。受験用基礎文法の確立とセンター模試の得点率アップがその目標です。標準クラスを担当している鉄人(水谷)は毎回の授業が終わると各自の出欠、進度、達成度の報告を受け、標準クラスに上がれそうな諸君がいれば、その可否の決定を出します。

個別クラスにいる諸君は、遅刻、欠席が多くて十分な履修が出来ていないか、出ていても家で全く復習をしないためすぐ忘れてしまっているかどちらかである場合だと分かっています。遅刻や欠席を繰り返して「成績が上がらない」と言ったり、復習を全くせずに(そのため「通し」も合格しない)「出席しているのに、成績が上がらない」と文句を言うのは、本末転倒です。

部活にのめり込んで、成績不振に陥った先輩もこれまでたくさんいます。高1時点で偏差値70以上だったのに、50くらいまで転落した人もいます。

では、得点伸び率の大きな違いはどこから生じたのでしょう?それは、「予習、復習」の習慣です。M君と話をしていると、「僕は今~は理解できていますが、…の活用法がイマイチです」とか、「速読英単語は、~課まで自主的に進めました」という話題がポンポン飛び出します。果ては「最近~の分野にも興味が出てきて、…大学も受けてみたいなと思っているんですよ」という未来への希望も語ってくれます。先日は、「進行形、完了」の授業の際に、次のようなやりとりをしました。

M君:先生、「未来」を表す表現で使う助動詞 will と「未来完了」を表す will have+過去分詞について質問があるのですが。I will finish work. と I will have finished work. は和訳すると、どちらも「私は、仕事を終えるだろう」となって、意味的な違いがないように感じられるんですけど。
私:なるほど、finish は「終える」という意味で、have finished のように完了形にしたところで「終えてしまう」のようにしかならないと思うわけだね?

M君:そうなんです。
私:will が can、may、will のような「助動詞」の一つであることは、知っているよね?
M君:ええ、「ひたすら英文法」で学習済みです。

私:その時に、「助動詞」は「本来の意味」と「推量の意味」があることを説明したのを覚えているかな?
M君:ええ、例えば、may の「本来の意味」は「~しても良い」という「許可」を表し、「推量の意味」では「~かのしれない」という「自信のない憶測」になるんでしたよね。
私:さすがに、よく覚えているね。will の場合はどうかな?

M君:「本来の意味」は「~するつもりだ」という主語の「意思」を表し、「推量の意味」は「~だろう」という「推測」になって、前者は「意思未来」、後者は「単純未来」って呼ばれるんでしたよね。
私:その通りだ。そこで、主語がI「私」やwe「私達」のような1人称の場合、will は普通、「単純未来」、「意思未来」のどちらで和訳するのが普通だっけ?
M君:主観的な主張になるわけですから、「意思未来」でしょうね。

私:じゃあ、will have+過去分詞を使った場合は?
M君:「完了」したことについての主観?

私:無理があるだろう?「完了」したことは自分がしてしまうことであっても、「客観」的に推測することになるんだ。「~し終える」ことは予定や計画である場合なのだから。

M君:なるほど。だから、will have+過去分詞の場合は主語が1人称であっても、「単純未来」を使って「~してしまっているだろう」のようになるのですね。つまり、I will finish work. は「私は、仕事を終えるつもりだ」であるのに対し、I will have finished work. は「私は、仕事を終えてしまっているだろう」となるんだ。

そう言えば、「未来進行形」の説明でも、「ひたすら英文法」にwill be ~ing 「~することになるだろう」ははっきりしない予定や計画を表現する時に使うと書いてありました。「完了形」や「進行形」のような予定、計画が will の後に来る場合は、will は「単純未来」だと考えて良いわけですね。これで、何かつながったような感じがします。助動詞の理解が一つ深まったような。

私:良かったね。疑問は、その場で解決すると記憶に残る。いつでも質問してくれ。

M君は英語が好きなせいもあるでしょうが、毎回いくつも質問事項を持って授業に臨みます。疑問点を解決する毎に、一歩ずつ前進するのが分かります。

しかし、「英語好きイコール英語へのたくさんの疑問」とつながるわけでもありません。疑問点が出てくるのは、それだけ「予習、復習」を家でしているからです。M君はこちらが指示しなくても単語集、熟語集などを自主的に進め、そこで疑問に感じたこともよく質問して来ます。

そうです。「M君は、できるから」というのは、サボりぐせのついた人の言い訳にしか過ぎません。学校、塾でどれほど学習しても「予習、復習」(少なくとも、課題、宿題)をしなければ、折角学習したことがほとんど頭に残らないのです。高校生諸君、特に高2生の諸君は、「予習、復習」の習慣を確立して下さい。最低限、宿題忘れや課題の未消化はないようにしましょう。そして、「~はできるから」という言い訳人生に終わりを告げて下さい。

鉄人

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