高1 時制について Part2 

DSCN9356.JPG今回の期末試験対策でも全ての高校で「時制」が出題項目の一つになっており、「時制」の中でも「未来時制」の理解が不十分なことが露呈しました。

志学ゼミ高等部では既に3月の時点で「時制」の授業は1度終えているにもかかわらずそういう状態ですから、コロナウィルスによる休校措置が解けた段階からの大急ぎの授業の中でしか学習できなかった一般の高校生は、さらに理解度が低いのではないでしょうか?

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それにもかかわらず、この「時制」という文法項目は非常に重要で大学入試問題でも頻出するため、軽く流してしまうわけには行きません。

志学ゼミ高等部の現受験生でも、「時制」の理解に自信を持っている人はほとんどいないでしょうし、全国の高校生でも英文法の最難関項目に「時制」を挙げる人は多いはずです。

その非常に重要で難解な「時制」の中で誤解の多い「未来時制」についての理解が不十分なのは、当然と言えば当然なのかもしれません。
最近受けた高1生からの質問に、以下のようなものがありました。

Z君:先生、英語の「未来時制」を表すには「will+動詞の原形」以外にも様々な形が使われるのは分かるのですが、それらの形が表す意味の違いがよく分りません。

鉄人:そうかい?未来は未来でも、「確実な未来」、「計画や予定としての未来」、「準備が既にできている未来」、「近々実現する未来」、「ある程度の確信を持った未来」、「ただその気があるだけの未来」のように色々な未来があるよね。

英語ではそれらの違いを形の違いで表すんだ。「確実な未来」なら「現在形」、「計画や予定」は「be to-不定詞」、「準備万端」なら「be going to|-不定詞」。

「近い未来」なら「現在進行形」、「確信のある未来」なら「will be+~ing」、「ただその気があるだけ」なら「will+動詞の原形」のようにね。

Z君:それぞれの形の違いが意味の違いだというのは分かるんですけど、細かいニュアンスの違いが分からないんです。

鉄人:例えば?
Z君:う~ん、例えば「近い未来」ってどれくらいの近さですか?数時間後?明日?来週?それとも、もっと先まで表すんですか?

鉄人:そうだね。これは、英語を母国語とする人々の主観に基づくことになるけど、一年以内くらいが妥当だろうね。それを越えたら、「近い未来」とは感じないだろうから。

Z君:では、「確実な未来」と「確信を持てる未来」の違いって何ですか?
鉄人:「確実」というのは、予定表、時刻表等で実現可能性がほぼ確実なことを言う。

例えば、バス、列車、飛行機などの発着がそれに当たって、客観性を重視する。

The bus leaves in 10 minutes.「そのバスは10分後に出発する」とかね。

それに対して「確信」はその実現性がどれほど確実そうでもあくまで主観に過ぎない。

形が「will be~ing」であって will「~だろう」が入っていることからも明らかなように、発言した人の「確信」を伝える表現なんだ。

例えばWe will be meeting here tomorrow.「私たちは、明日ここできっと会う」はその実現性がいくら確実でもそれは話者の気持ちを伝えているに過ぎない。

Z君:なるほど。なんとなく分かったような気がします。
鉄人:そうだね、「未来」の意味の違いを体得するには、問題集での練習が必要だ。

Z君:分かりました。

上記のやりとりからも明らかなように、英語の「時制」の中でも「未来時制」は非常に複雑です。

今回の期末試験対策では「問題集での練習」を鉄人は忠告しましたが、一度の練習で理解が定着できるほど、「未来時制」は簡単なものではありません。

練習により今回の期末試験を何とか乗り越えたところで、理解力は不十分なのです。

それは、現受験生でさえ、「未来時制」を含む「時制」の理解に自信を持てていないことからも明らかです。

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