大学入試対策講座No81「~倍」や「~だけ」大きいはどうして「比較」を使うの?

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鉄人です。「~倍」や「~だけ」大きいはどうして「比較」を使うの?

高校2年生は、春期講習末まで大学受験の基礎固め用の参考書兼問題集である「ひたすら英文法」を2回完成させました。現在は、蓄積して来た英文法の知識を復習しながら応用していくために「英文法問題集」を授業で進めています。

この問題集は私立中堅大学(日東駒専)レベルからマーチレベルまでの英文法問題が文法項目別に載っていますので、挑戦するのに最適です。8月末までにこの問題集を完成させ、9月からは英頻(赤)(大学受験必須の慣用表現、英文法、語法をまとめた問題集)に進む予定でいます。

さて、英文法の知識を一通り身に着けたハズの高校2年生ですが、学習したハズの英文法事項を忘れてしまっていたり、理解が不十分なために基礎的な問題にも手こずったりすることは、残念ながら、現在でもあります。

この間の金曜日に(金曜日は、高等部では「学校の学習、定期試験対策」を主に行います)、比較的英語は得意な

F君が学校で課題として配布された問題に困っているのを見て、以下のようなやりとりをしました。

私:どうしたんだい?分からないところでもあるの?
F君:恥ずかしながら、「比較」を忘れちゃって…。

私:ええっ?「比較」は中学でもある程度やったはずだよね。高校では、慣用表現や書き換えのパターンを覚えるのが大変なだけだと思うけど。暗記が苦手なのかな?
F君:違うんです。もっと基礎的なところで、つまづいちゃってて。

私:ああ、君は遅刻が多いから、「比較」の授業の時あまり参加出来なかったっけ。
F君:いや、一応参加はしていたと思うんです。でも、ほとんど復習しなかったのと、ただ例文暗記だけに終わっていたせいで、応用がなかなか効かないんですよね。

私:ふーん。じゃ、例えばどんなところが分からないのかな?
F君:そうですね。よく「~倍」とか言う時に~times as… as を使いますよね。「私の家はあなたの家の3倍の大きさだ」は My house is three times as your house. とか。形は分かるんですが、なぜ~times as… as を使うんですか?

私:ああ、それはas…as の意味から考えると良いよ。
F君:as…as の意味ですか?My house is as large as your house. は「私の家は、あなたの家と同じ大きさだ」ですよね。Three times を as large as の前に付けると、なぜ「3倍」という意味になるのですか?

私:time はここでは「時間」という意味ではなくて、「回数」の意味なんだ。だから、three times as large as は「同じ大きさを3回」持ってきたことになる。
F君:なるほど、だから~times as… asは「~倍…」ということになるのか。後、「私は、
彼より3センチ背が高い」という時に、I am three centimeters taller than he. のようになりますよね。この場合、three centimeters「3センチ」の後には taller「より背が高い」って比較級が来るじゃないですか。どうして比較級が来るんですか?「3センチ背が高い」って日本語で言った場合には比較級なんか使わないから、three centimeters tall ではダメなんですか?

私:うん、日本人である君が日本語をベースにして英語の表現を理解しようとするのは分かるけど、英語は必ずしも日本語とは一致しない。「私は彼より3センチ背が高い」は「私」と「彼」という2者の優劣を比較した表現だから、英語では必ず「比較級」を使う。しかも、three meters tall だと「3センチの高さ」という意味になってしまう。例えば、three years old が「3歳だけ年をとっている→3歳の年齢」という意味になるようにね。
F君:なるほど。困ったら、基礎に戻って、理屈で考えてみるべきなんですね。

基礎的な英文法の学習を終えても、ほとんどを「理屈抜きに暗記」してしまっている部分が多い学生が多々いるのには驚きます。各文法項目の例文をキッチリ覚えていても、それを自分なりに分析して理解し直す努力が必要だと私は思います。

例えば、日本人は学校英語の弊害もあって、How are you? と言われると I am fine thank you. と自動的に答えてしまいます。しかし、海外出張先で病院に担ぎ込まれた際、医師に How are you?「どこの具合が悪いのですか?」と聞かれた時も I am fine thank you.「元気です。ありがとう。」と答えてしまっては困ります。

一通り英文法の知識を身に着けた高校2年生には、問題演習を通じ、これまで覚えてきた表現を分析しながら応用力を培ってもらいたいと思っています。もちろん、分析につまったら、その都度質問しましょう。鉄人が即答で解説を加えます。

鉄人

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ひたすら英文法」をご利用いただきありがとうございます。皆様からのご意見は非常に参考になります。

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