東京・北区・田端・集団・個別指導/鉄人の大学入試攻略英語No96「難しい問題をやることの効用?」

画像
鉄人です。今回は難しい問題をやることの効用?です。

9月~11月の受験生の授業は、私立大学入試、国立大学2次試験対策が中心です。受験生の発展クラスでは、9月中にGマーチレベルの入試問題演習を終え、10月からは早慶上智大学レベルの入試問題の解説授業に入りました。現在、慶応大学SFC(湘南藤沢キャンパス)(環境学部)の長文を扱っています。

日東駒専レベルは、ほぼセンターレベルと同等の比較的読みやすい長文、Gマーチレベルは、文法に基づく英文解釈がある程度出来ないと、歯が立たないレベルと一般的に言われていますが、早慶上智レベルは、類推力、英語常識の知識、高度な文法分析能力を必要とする問題ばかりです。

例えば、最近扱った文章の一部に次のような英文が出てきました。It is difficult to repeat an example many times with rigid control of all variables except the one being investigated, …。ある程度の英文法力と語彙力がなければ、直訳するのさえ困難です。

たとえ直訳に成功し、「調査の対象以外の全ての変数を厳しく管理した上で、ある例を繰り返すことは困難で、…」と和訳できたにしても、そのままでは何のことを言っているのかよく分かりません。理解するには、この文が出て来るまでの文章の内容がおおまかに分かっている必要があります。

この文章は、「社会的動物のコミュニケーション」が話題であり、「コミュニケーションには、言語、ジェスチャーを含むある種の合図が必要だが、それを自然状態を真似た実験室で確認できるだろうか?」という疑問に対する答えとして、出てきた英文の一部なのです。

さて、ここで類推力が必要になります。「直訳の中に出てくる『変数』とは一体何なのか?」を知るためには、「自然状態で観察出来ることを実験室で確認する場合、どんな操作が必要なのか?」について考えなければならないからです。ほぼ全員がこの類推が出来ず、ギブアップしましたので、私が助け舟を出すことで授業を進めました。以下は、そのやりとりです。

私:「変数」は数学的に言えば、方程式に出てくる x, y, z のことなんだけど、
I君:はぁ?方程式とか、関数で使うアレですか?

私:そうだよ。実験をする場合、調べてたいことを x として、後の y や z などの条件は同じにしなければならない。
I君:と言われても、よく分かりません。

私:そうだね。例えば、I 君がトイレに行きたい時には、かならず貧乏ゆすりをする現象が観察されたとしよう。そこで、「貧乏ゆすり」というジェスチャーは「トイレに行きたい」ことを表現するのではないかという仮説を立てる。
I君:ええ、僕は貧乏ゆすりなんかしませんよ。

私:例えばの話だ。ただ「貧乏ゆすり」のジェスチャーを x と考えた場合、それ以外のジェスチャー、例えば「頭をかく」とか「鼻をすする」とかの別のジェスチャーを y, z と考えると、それらは「トイレに行きたい」こととは無縁であることを前提にする必要がある。つまり、「頭をかく」yや「鼻をすする」zは実験を行う際に統制されなければならない。つまり、「貧乏ゆすり」xをする場合としない場合を比較する場合に、どちらの場合にも「頭をかく」yと「鼻をすする」zの回数は同じでないと比較にならないわけだ。
I君:そうですね。「頭をかく」yや「鼻をすする」zが「トイレにいきたい」ことを表現するジェスチャーの可能性もありますからね。

私:そう、だけど調べたい変数 x(ここでは「貧乏ゆすりをする」)以外の変数は「頭を書く」yや「鼻をすする」z以外にも「指をしゃぶる」aとか「あくびをする」bとか他にも色々考えられそうだろ。
I君:そうか、だから、自然界のジェスチャーを実験室で調べるのは難しいわけですね。

私:その通り、自然界で動物が行うジェスチャーは様々で、それの一つ(変数 x)があることを表現することを証明するには、その変数 x 以外の全ての変数( y, z その他)を全て統制する必要がある。しかし、それは1回行うだけでも難しいのに、何回も繰り返すのは、ほぼ不可能だとこの英文は説明しているんだ。
I君:へえ、さすが慶応大学、頭良いですね。超難しくて、説明がなければ、僕には全く理解出来ませんでしたよ。

私:いや、そんなことを言っていてはいけない。人間は難しいことを繰り返しやっていれば、その難しいのが普通になる。
I君:そうですかね?
私:センター模試を考えてごらんよ。高校1年生の時には、何年かかっても5割も行かないと思っていたのが、いまじゃ、5割なんか低いと感じているだろう?出題形式に慣れることにより、類推力が向上したんだよ。早慶上智レベルでもそれを目指して行こう。
I君:分かりました。

実際、9月~11月に行う私大、国立2次対策演習の中で、受験生は類推力を養い、毎年、センター模試の得点も上げて来ています。センター模試のレベルは日東駒専レベル程度ですから、Gマーチや早慶上智レベルの問題で類推力を養えば、12月にはかなり簡単に見えてくるのでは、ないでしょうか?

もちろん、1月中旬のセンター本番が終わると、1ヶ月も経たない内にGマーチの受験が始まりますので、今のうちにその出題傾向に慣れておくと、赤本で過去問を始めて目にする際にも、驚きは少ないはずです。今年の発展クラスは、センターレベルの英語はかなり高得点が狙えそうな学生が何人もいますので、秋の内に更なる飛躍をしてもらいたいです。センター本番では目標の9割越えを達成し、2月には余裕を持って、第一志望大学の受験に挑戦出来るように指導していきたいと考えています。

鉄人
人気blogランキングへ←あなたの心に何かが残ったら、一日ワンクリックお願いします。励みにしています。

ひたすら英文法」をご利用いただきありがとうございます。皆様からのご意見は非常に参考になります。

英語の基礎は英文法にあります。「ひたすら英文法」(志学ゼミ出版部)は現場の声から生まれた大学入試の英文法解説書です。洛南高校をはじめ多くの学校、塾でも採用されています。

今回、「ひたすら英文法」の例文書き換え集として「ひたすら書き換えA.B」が出来上がりました。志学出版直販です。資料請求はお気軽に。(出版部より)

今回B5サイズ、2色刷り、基本例文暗記CD付きにて好評発売中。

DVD22巻購入者にはひたすら英文法基本例文暗記CD・プリントを無料配布中。

http://shigakuzemi.info/

"東京・北区・田端・集団・個別指導/鉄人の大学入試攻略英語No96「難しい問題をやることの効用?」" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント