鉄人の大学入試攻略講座No102 高1からセンターレベルの模試を受ける意味

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志学ゼミ高等部では、毎月1度塾内センター模試を行っています。高1から受験生までの全員が受験することになっていますので、下剋上(学年の下の者が上の者より高得点をとること)も可能です。

高1生も春期講習から、塾内模試に参加してもらいました。講習中にセンター試験の出題傾向についての説明や実際の問題演習を行ったものの、初回の受験でしたので、かなり難しく感じられただろうと思います。

高1生達に感想を聞くと、「単語、熟語など見たこともないものが多くて、ほとんど勘でやった」というのが大半のコメントでした。「ほとんど勘だけでやって、意味があるのか?」という疑問を持っても、不思議ではありません。しかし、鉄人の解答は、「意味がある」です。

センター試験では大問が6題出題され、問1は発音、アクセント問題、問2は文法、語法、小会話、整序問題、問3は語義の定義、要約、段落の穴埋め問題、問4は図表とチラシからの情報読み取り問題、問5は目撃者談から状況を類推する問題、問6は長文読解問題の構成になっています。

そして、この6題は大きく分けると、知識を問う問題と読解力、類推力を試す問題の2つになります。問1、問2は明らかに知識問題で、授業だけで何とかクリア出来そうな問題ばかりです。理解力と暗記力さえあれば、練習を繰り返すだけで得点力のアップが望めるからです。

対照的に、後者の読解力、類推力を試す問題の得点をアップさせるには、時間がかかります。読解力は現代国語力(特に評論読解力)に比例しますし、類推力は英語的な思考や考える力を必要とするからです。

高1生になると、「皆、スタートラインについた」とよく言われますが、それは単なる錯覚に過ぎません。読解力、類推力は幼児から小学校卒業の間にほぼ差がついてしまっています。遅れている者は「遅れ」を取り戻すのに相当努力する必要があります。

志学ゼミでは、高1生は「文法、語法を中心とした」授業を中心に進め、鉄人著「ひたすら英文法」の学習にウェートを置きますが、それは「高校の文法が難しいから」だけではありません。「学校での文法学習に、役立つ」ことも一因ですが、志学ゼミは補習塾ではなく進学塾ですので、「学校の成績」はある程度取れればそれで良いと思っています。

それよりも、センター試験の問2や私大一般受験で出題される「知識問題」はやればやるだけ得点に結びつき易いからです。

とはいえ、大学受験レベルの英文法は膨大で難しいですから、「理解し、覚える」にはかなり時間がかかります。高1の間に「ひたすら英文法」を2回転する計画ですが、人間は忘れ易いため、それでも不十分です。高2になると2回転して習得した英文法力を「リードB英文法問題集」を使って復習し、応用力もつけてもらいます。その後、2年生の秋から習得した「知識」を体系付けて覚えてもらうために、「英頻(受験編)」を進め、受験準備の下ごしらえをするわけです。

確かに、「知識面」は「ひたすら英文法」→「問題集」→「英頻(受験編)」で固まるでしょうが、読解力、類推力はそうは行きません。

高校の授業で英文和訳、英作文などの授業は行われるでしょうが、ほとんどが家庭学習してきたもの(宿題や予習の形で)を全体授業で先生が模範訳や模範解答を解説するのみだからです。ほとんどの学生は、宿題や予習などをせず、授業中に先生の模範訳や模範解答を写すだけになるケースが多いのではないでしょうか?

英語の先生も英文の書かれた背景や書き手についての説明をするわけでもなく、ディスカッションを奨励するわけでもありませんから、「考える力」は著しく抑えられてしまうことになります。その弊害を出来るだけ避けるために、志学ゼミ高等部では授業中に一人一人の学生にあてて、和訳、要約、説明をさせています。

ただ、「考えてみよう」という積極的な学生は少数で、ほとんどが「分かりません」を連発するのがタマにキズです。そういう消極的な学生や読解力、類推力が著しく乏しい学生には「慣れ」を徹底させる方針で、授業を進めています。

キチンと考える習慣のついた学生は国公立の記述にも十分対応出来るようになるのはもちろんですが、「慣れ」でマーク式の問題のみに強くなった学生でも、中堅国立大学や難関私立大学に挑戦することは十分可能です。

さて、高1生諸君のセンター模試の結果についてですが、初回にしては上出来だったと思います。1学期の目標得点が4割(80/200)なのですが、目標得点達成者が既に4名も出て、5割(100/200)以上を取った学生もいました。

もちろん、1回高得点を取ったからといって、それが実力だと認められるわけではありません(ボクシングのラッキーパンチや麻雀のビギナーズラックのたぐいかも知れませんので)。次回、その次も同じくらいの得点かそれ以上を目指してもらいたいです。

ラッキーが何度も続けば、それは「実力」と呼ぶに相応しい力として認められます。最初の内は「ほとんど勘」でも、学習が進めば「勘」が「知識力、読解力、類推力」に置き換わって行くのです。

高1生は、英語に興味を持っている諸君が多いようです。この間も、以下のようなやりとりを交わしました。

T君:「would llike to-不定詞」(出来れば、~したい」や「had better+原形」(~した方が良い)は「過去形」を使っているのに、「現在」のことを表現するんですよね。[

私:そうだよ。「過去形」には、「昔のこと」以外にも「ウソ」を表す機能がある。:「would llike to-不定詞」や「had better+原形」は未だ実現していないことについての願望を表すため、「現在のウソ」を表現する「過去形」を使うことになる。詳しくは、「ひたすら英文法」の16章「仮定法」で説明するよ。7月くらいになるんじゃないかな?

T君:中学時代から、その「ウソを表す過去形」に興味があったんですよ。
私:そうかい。楽しみにしていてくれ。

中学時代、彼らは芳賀先生に英語を習っていたと聞いています。芳賀君は実は私(鉄人)の教え子で、受験生だった頃、「ウソを表す過去形」である「仮定法」に特に興味を持っていました。

授業後に、何度も個人的に質問に来たのを覚えています。「仮定法」は私(鉄人)が大学院時代に修士論文のテーマとした文法項目でもあったため、芳賀君の興味を満たしてあげられたという自負があります。

それを覚えていたのか、芳賀君が芳賀先生となり、その興味がT君に伝えられたのですね。英語への興味がこのように受け継がれて行くのを見るのは英語講師としては大きな喜びです。高1生の諸君、英語の学習で興味を覚えた項目があれば、遠慮せずに私(鉄人)に質問して下さい。ほぼ全てを即答する自信が、私にはあります。

鉄人

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